クレジットカードに不正利用があっても被害にあうのはあなたじゃなくてお店という話
内閣府での調査をもとに、こんなニュースが。
身の回りにもクレジットカードを嫌っている人(苦手なのかな)がいるのは感じていましたが、6割もいるんですね~
私は使えるところは全部カードで払うくらいカード派なんですが、カードを使わない人がこんなにいるとは!
さて、利用に消極的な理由ですが、
「積極的に利用したいと思わない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「クレジットカードがなくても不便を感じない」が55.4%でトップ。次いで「紛失・盗難により、第三者に利用されるおそれがある」が41.3%、「個人情報などがクレジットカード会社や利用した店舗などから漏洩し、不正利用される懸念がある」が35.4%、「予算以上の買い物をしてしまう」が33.7%となった。
※調査のおおもとのデータはこれ。(内閣府のサイト:PDFです)
http://survey.gov-online.go.jp/tokubetu/h28/h28-credit.pdf
なるほど。大まかにこんな感じ。
1位:「不便を感じない」
2位:「第三者利用の恐れ」
3位:「不正利用の懸念」
ふ~む。
1位の「不便を感じない」と言われればそれまでですが、ポイント還元などを考えると使わないとソンなんだよね~、というのは置いておきます。
2位と3位の「第三者の利用」「不正利用の懸念」ですが、これ、確かに不安があると思います。
しかし、カードの利用に関して、ビビることはないんです。
正直、消費者は全然大丈夫。問題ない。怖くないんです。
なぜか。
不正利用の被害はお店が引き受ける
ほとんどのカード会社は、不正利用に対して補償を付けています。
※例えば、審査がゆるい?で有名な楽天カードでさえも、盗難補償があります。
(でさえ、とか書きましたが楽天カード好きですよ!持ってますし)
ですので、利用明細をチェックして(これは大事みたい)、もし身に覚えのない利用があればカード会社に連絡すれば大丈夫。返金や利用の取り消し処理などをしてくれます。
(カード会社から連絡があるケースも多いようですね)
だから安心してクレジットカードを使えますよ。
じゃあ誰がその被害を負担してんの?となるわけですが、クレジットカードを使われたお店が負担してるケースがほとんどだと思われます。
恐怖のチャージバック
ここからはお店のお話し。(実話です)
私は仕事でECサイトの運営をしているのですが、運営して1年ほどたったころに加盟しているカード会社から
「チャージバックが発生しています」
という連絡を受けました。
…チャージバック??? なんじゃ?
「必殺!チャージ・バアァァックゥ!!!」
説明しよう!
チャージバックとは、カード会社から
「あ、あの時使われたカード、不正利用だから、カネ払えねえわ~」
って言われることだ!
え、なにそれ? お宅の審査、甘いんじゃねえの?
ってなるんですが、ならない。
ならないのだ!
ならないんすか!?!?
って聞いたんですが、
「そういう規約ですので」
と言われました…
「チャージバック」についてはこのページに詳しく書かれています。
チャージバックの流れについて|クレジットカード決済で想定されるリスク|クレジットカード決済代行 GMOイプシロン株式会社
※このリンク先の決済代行会社に限らず、どの会社もそのような規約のようです。
そうなんです、不正利用されたら、お店が、そのお金を、払うんです…!
実はその後、何回かチャージバックをくらっていますが、どれも商品の発送後で、決済も済んでいるんです。
これが商品を送った後に発動してくるんですよ。チャージバック。
商品を発送又はサービス等を提供済みの場合であっても、チャージバックは発生し、加盟店様はそれを拒否することはできません。
しかも、発送した商品やその代金は自分で回収してね。と言うんです。
げろげろ~
チャージバックが生じた場合、売上金の支払い・回収につきましては、クレジットカード会社(決済事業者)もイプシロンも責任を負いかねますので加盟店様自身で売上金の回収を行っていただきますようお願いいたします。(警察に被害届を出される加盟店様もいらっしゃいます)
こういうのって、手口として高額な商品が注文されます。
そりゃそうですよね。転売とかするんでしょうから。
実際に一件当たりの注文額は、通常の平均単価の5倍くらいの注文額でした。
誰が悪さをするのか
これには腹が立ったので、商品を届けた現地へ行ってみたんです。
(住所は記入があって、配送会社が実際に届けていますから)
そこは住宅街の一角で、倉庫のような佇まいの建物の中に、家電が入っているような段ボールが山積みに。
明らかに一般家庭ではありません。
日本人ではなさそうな人がうろうろ…
文句を言いたかったのですが、なにかあったら怖いのでそのまま帰りました。
涙。
チャージバックを受けないために
大事なのはこれですよね。
犯罪の未然防止。
チャージバックを受けた注文をよく確認すると
「日本語がおかしい」
「名前がなんか変」
「注文する商品の組み合わせがおかしい」
(必要な消耗品を買わない、2つあってもしょうがないものをいっぺんに買う)
など、普通とは違う点が。
もっと調べると、海外で発行されたカードでした、というおまけもついていました。
(もちろん、海外発行のカードすべてがあやしいわけではありません)
カード決済会社もちゃっかりしたもので、チャージバック向けの保険や、不正注文検知サービスを販売しています。
この辺はかかる費用と、チャージバックのリスク、対応工数のバランスをみて検討するんでしょうね。
私のお店は保険に加入しましたよ…涙
利用明細の確認は忘れずにね!
というわけで、お店目線でカードの不正利用について書いてみましたが、すべてがこのようになるわけではありませんし、使う人が無制限で補償されるわけではありません。
カード会社も利用をチェックして、怪しい注文は本人確認を書けるようですが、すべてが見守られているわけではありません。
必ず利用明細のチェックはするようにしましょう!